NOTES

しろうと狩猟日記(5)

 所轄の警察署へと銃の所持許可申請を行う前に、やらなければならないことがある。

 そう……どの銃を買うか決めるのだ!

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 そんなわけで銃砲店へ。銃砲店は神奈川県内だけでも数軒あり(むしろ数軒しかない、と言ったほうがいいかもしれないが……)、自転車で行ける距離にも1軒あったのだが、そこは空気銃の取り扱いがあまり強くないので別の銃砲店を探した。
 他にももう1つ、銃砲店を選ぶ条件があって、それは
「銃を預かってくれる」銃砲店
 である。
 これには銃砲店が別途「猟銃等保管業者」の免許を取らなければならず、すべての銃砲店が預かってくれるわけではない(ちなみにめっちゃ小さいお店もある)。

 そんななかで1軒、これと選んだ銃砲店へと向かう。このお店にはすでに狩猟試験講習会の申し込みなどでもお世話になっているので気安く入ることができる。
「すみません。全然わからないのでお勧めしてください。鳥が撃ちたいです」
 これくらいストレートにお願いすると、1丁の銃を勧められた。

 FX Airguns Streamline

 である。
 シンセティック(化学素材のボディ)とウッドと2種類あり、お値段はそれぞれ定価35万円と39万円。高っかい……。中古の車買えるよね?(よく使われる比喩)
 でもプレチャージ式の空気銃は基本的にこれくらいする、というかFx Airguns社の中では安いほうというのが恐ろしい。200気圧とかいうとんでもない空気を入れたり、100メートル先の鳥に5.5mm口径のペレット弾を命中させる精度を保ったりと、そういったもろもろを考えればけして高くはない。俺はそう信じた(信仰)。
 ちなみにお店にはお客さんから預かっているStreamlineがあったので実際に見せてもらった。それがなければカタログで決めるしかない。そもそもFx Airguns社はスウェーデンの会社で、日本には輸入するしかなく、店頭に並べておくようなことがあまりできないのだ。1銃1許可制という厳しさもあるので。

 そんなわけでStreamlineに決めた私。決めた理由は「カッコイイし、これにしよ!」という程度の安直さである。いや、だって、わからないしね? 空気銃なんて使ったことないしね?
 銃砲店側は「ほなStreamline輸入しまっせ~」という申請を投げて、代理店からFx社に連絡が行き(たぶん)、製造番号を連絡。それを銃砲店が記載して私に郵送。私はそれ以外の箇所を(個人情報部分)記入する……あと精神科医にまた行って「こいつは麻薬もやってなければ頭も大丈夫」というお墨付きをもらう。

 書類を手にし、いざ所轄の警察署へと向かう。ここではまたも担当者からの簡単な質問があり、次いで「身辺調査」だ。探偵がやるならまだしも相手はザ・公権力たる警察である。悪いことをしていないはずだけどびびる。
 この「身辺調査」はまず「同居の家族」「同居してない家族・親族」「近所の人」「職場の同僚」「狩猟仲間」をこちらから申告し(名前と電話番号と関係性を書く)、あとは警察が直接電話して確認する。あらかじめ書く相手にはお願いをしておいたので大丈夫だろう……たぶん。
 職場の同僚と嫁にあとで聞いたところ「「自殺とか心中しそう? って聞かれた」」と口をそろえていたので、警察としては私が誰かを撃つよりもそういう自傷のほうを警戒しているのだろうなと思われた。自殺するくらいならすべてを捨ててバックれてやろうと思う人間性なのでそこらへんは問題ないな!
 それ以外に警察は私の過去の素行を調査する。警察にお世話になったことがある履歴はすべて警察データベースに残っているので、所持許可申請の書類はすべて、正確に、正直に書かなければいけない。
 ちなみにこの書類確認で私は3回くらい警察と電話のやりとりをした……。
 所轄内部での確認、県警? 公安? からの指摘で確認、等々。
 たとえば、直近5年の居住地や職場について書く欄があるのだが、「5年前の家(実家)は何年前から住んでます?」とかね。記憶をかなりたどって「……ええと、小学3年のときからだったかな? だからたぶん……」みたいな感じで答えた。
 とにかく全部書いておけばあとの確認が楽なので書いておいたほうがいい。警察から電話が来ると「ひぇっ、や、やっぱり不合格!?」という感じで心臓に悪い。

 申請から1か月くらい経ったろうか……。
 私は空気銃の「所持許可」を得た。

 この所持許可から後もちょっと面倒なのだが、うれしさが勝っているのでなんとかなる。
 銃砲店に連絡して取り寄せてもらう!
 待つ!
 銃砲店から届いたという連絡が来る!
 金を下ろす!
 銃砲店に行く!
 買う!(さよなら諭吉s)
 エアポンプの使い方とかスコープの調整の仕方とか弾丸の入れ方とかいろいろと教えてもらいました……ほんとうにお世話になりました。これからもお世話になります。

 だがこれでフローは終わり、ではない。
 Streamlineを持ってその足で所轄の警察署に向かう。で、実銃と申請内容が適合しているかチェックするのだ。製造番号しかり、銃身の長さしかり。それで、おしま

「くれぐれも安全に気を付けてね」

 はい。

 みかみは エアライフルを てにいれた!

Streamline

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